政府提出の平成27年度補正予算案は衆議院本会議で、自民・公明などの賛成多数で原案通 り可決、参議院へ送付された。
厚生労働省は、病院報告(平成27年度9月分概数)を公表した。それによると、全国の入院患者数(1日平均)は前月から1万5,481人減の124万783人となり、全ての病床で減少した。一方、外来患者数は同3万1,866人増えて135万2,738人となった。
全国自治体病院協議会(全自病)会長の邊見氏は定例記者会見で、2016年度診療報酬改定 の改定率についての見解を示した。診療報酬本体でプラス0.49%、薬価改定などを合わせた 全体でマイナス0.84%となった16年度の改定率に対して、「14年度改定と同様に薬価財源が 本体に充てられず、医療界にとって大変厳しい改定になった」との認識を表明。また、同 日の会見で、16年度改定に向けて焦点になっている「一般病棟7対1入院基本料」の施設 基準である「重症度、医療・看護必要度」の見直しをめぐり、14の会員病院を対象に実 施した緊急シミュレーション調査の結果も公表。新基準を満たす重症患者割合は平均で24. 60%であり、争点に挙げられている「25%」をクリアする病院は少なく、今後の、新基準の 重症患者割合は「25%」となりそうな気がする。現在の『15%』からいきなり『25%』に上 げられるとどうしようもない。次期改定では激変緩和措置として『20%』にしていただけ れば理解できる、と話した。
第190回通常国会が開会し、安倍首相が外交報告を行った後、麻生財務相が平成27年度補正予算案の財政演説を行った。これを受け、6日に衆議院、7日に参議院で、各党の代表質問が行われた。会期は6月1日までの150日間。